勤続5年のフィリピン人の永住者でもクレジットカード審査に通るのか？│クレジットカード審査基準ガイド

特別企画：クレジットカード審査お悩み相談室

勤続5年のフィリピン人の永住者でもクレジットカード審査に通るのか？

クレジットカードの利用をしているのは日本人だけでなく、永住者として日本国内で生活をしている外国人(フィリピン人)などでも審査の申込みをするケースが増えてきている。ここでは「勤続5年のフィリピン人の永住者」という属性を中心に、クレジットカード審査について解説していく。

外国人の永住権って何？

永住権(永住ビザ)は、日本国籍を所持しなくても在留し続けられるという意味でも、「これからずっと、日本で生計を立てていきたい・・」と考える多くの外国人が憧れる存在となっている。永住権を与えられる大きな要件は下記3項目であり、その内容を見るだけでも審査のハードルと信頼性の高さがわかるだろう。

・10年以上在留(日本への貢献が認められれば5年以上)
・独立した生計を営むに足る資産や技能を有すること
・その者の永住が日本国の利益に合致すること

観光や会議などで短期的に日本国内に滞在する外国人は、ビザと呼ばれる「在籍資格の推薦状」で就労などの目的を果たすのが一般的となっているが、「自国に戻る予定はなく、日本国内で社会的に貢献していきたい・・」と考える場合は、永住権を獲得した方がクレジットカード審査等を含めてメリットが高いとされている。

フィリピン人などの外国人は審査に通りにくいの？

クレジットカード審査に通りにくいイメージのある外国人であっても、永住権を持っていれば、カード発行に辿り着く可能性は非常に高いと言われている。

永住権の審査の中には「素行が善良であること・・」という項目もあるため、外国人に対して「回収漏れ」という危機感を抱いているクレジットカード会社であっても、逆に永住権を持っていれば、「この人は日本の利益に与える活動をしているのだから、安心してカードを利用してもらえる・・」という良い意味での推測ができるのである。

きちんと生計を立てている証に直結する永住権を持っていれば、「定職に就いていない不安定な日本人よりも、信頼性が高いのは当然・・」と言えるのではないだろうか。

クレジットカード会社は外国人に対して、「フィリピン人が返済をしないまま、本国のマニラに戻ってしまった」「ビザが切れて、突然帰国してしまった」という最悪のケースを想定するため、未だに「外国人はカード発行を受け付けない」として規定している企業も存在している実情がある。

しかし審査の柔軟性で定評のあるアコムACマスターカード等では、入会時に永住権を提示してもらうことによって、外国人でもクレジットカードを利用できる良心的な対応をしているのである。

「短期的なビザでは、信用度が薄くなってしまう・・」という現実を真摯に受け止め、クレジットカード発行に繋がる永住権の獲得に向けて、一生懸命仕事や日本国内での貢献活動を続けている外国人も増えているようだ。